「20枚羽根による円形絞り」。
絞りの直径を表す目盛付。写真は約22mmの直径になっているという意味です。外付け方式の宿命ですが、絞り羽根が剥き出しです。取扱注意。
絞りM57【7057】の特長
- 望遠鏡をカメラレンズ代わりに使用するときに困るのが絞りが無いことです。本製品は、業界初の取り外し可能な無段階絞りを実現。ミニボーグシリーズに於いては、被写界深度を生かした撮影が楽しめます。
- 絞り羽根は何と20枚!完全円形絞りといっても差し支えない美しい円形の絞りを実現しました。元カメラメーカー勤務の技術者の渾身の職人芸のなせる業です。
- M57接続ですので、ボーグのみならず、ボーグパーツを流用した自作カメラや自作レンズの絞りとしても使えます。この精度でこの価格は非常にお買い得だと思います。
- 絞りの周囲に数字がプリントされています。この数字は絞りの径を表しており、最小5mm〜最大47mmと5mm刻みでプリントされています。この径を焦点距離で割ればF値が算出されます。例えば、ミニボーグ50で絞りの目盛を25(mm)で使用すると、250÷25=10でF10となります。ただし、絞りの置く位置によってはこの計算が成り立ちませんので、正確には光路図を引いてご確認ください。
- 太陽面の撮影時、露出微調整用に重宝します。(必ずD4フィルター等と併用ください)
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- 使用上の注意
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- 外付け方式の宿命として、デリケートな絞り羽根が簡単に手で触れるようになっています。取り扱いには十分にご注意ください。万一、不注意で破損した場合は修理も保証も出来ません。その前提でご納得の上ご購入ください。この前提が無いと本製品の商品化が成立しませんので、ご理解いただければ幸いです。
- 絞りを置く位置は対物レンズの直後がベストです。この位置に置く限り、ミニボーグの50・,45EDII・50EDIIはほとんど問題なく使用可能です。
- ミニボーグ60nと60EDは構造上、対物レンズの直後に絞りを置くことが出来ないので、絞りの効果が十分得られない可能性があります。60n・60ED対物レンズ部とその後方の延長筒の間に装着するのがベターです。
- BORG77EDII・101ED・125SDに使用する場合は、絞りの径が小さいこともあり、対物レンズの直後に置くことが出来ません。よって相当後方に置かざるを得ませんが、そうなると絞りの効果は限定的になります。
- 絞りの効果の確認方法:カメラを装着して、絞りこんでいった時に、シャッタースピードが徐々に遅くなれば絞りの効果が出ていることになります。ただ、絞りの位置がカメラに近すぎるとけられるだけで、絞りの効果は無くなりますので、ご注意ください。
- 絞りは油が付着すると羽根が粘って動かなくなります。また、絞りにゴミが入ると動きが悪くなります。くれぐれも、取り扱いには腫れ物に触るように十分にご注意ください。
- 絞りすぎるとカメラのCCD上のゴミが目立つことがあります。
- 太陽撮影時に、あまり焦点面に近い位置に絞りを置くと絞り羽根が燃える危険があります。
- 絞りすぎると口径も小さくなりますので、解像力も悪くなります。被写界深度とのバランスが重要です。
- 絞りM57【7057】装着例
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45EDII(MMF-1付)に装着した絞りM57【4057】
出っ張りも少なく、デザインもヘリコイドと見間違うほど違和感なく溶け込んでいます。
45EDIIに装着した絞りM57【4057】
絞りの動きはヘリコイドと同等のスムーズさ。手持ち撮影時の操作も問題なく行えます。
45EDII(MMF-1付)に装着した絞りM57【4057】
絞りを取り外して他のミニボーグ等にも装着できます。
45EDIIに装着した絞りM57【4057】
絞りは対物レンズの直後に置くのがベストです。鏡筒に絞り換算早見表を貼っておくと便利です。
50EDIIに装着した絞りM57【4057】
実に美しい円形絞りです。
50EDIIに装着した絞りM57【4057】
太陽撮影には最適なオプションです。