●セレストロン・Rowe-Ackermann(ロア・アッカーマン)Schmidt Astrograph(シュミット・アストログラフ)シリーズは、主鏡の主焦点位置(一般的なシュミットカセグレン式光学系の副鏡に当たる位置)にダイレクトに各種カメラを装着可能としたハイスピード・アストログラフ(天体写真専用鏡筒)です。
●先行販売モデルの
RASA11"(11インチ。28cmモデル)は大口径モデルのためサイズ的に余裕があり、ボディーサイズが大きくフランジバックも長い一眼レフカメラの装着も可能でしたが、新たに追加ラインナップされた
RASA8"(8インチ。20cmモデル)は、一眼レフカメラの装着は現実的ではなく、サイズ・形状的にも、今爆発的にユーザー層が広がりつつあるCMOSカメラでの撮影がベストと言えます。
●RASAシリーズは、焦点位置近くに補正レンズ系が組み込まれているため、できるだけ正確なフランジバックで使用する必要があります。ところが、
RASA8"に標準付属しているカメラアダプターでは、正確な焦点位置にカメラをセットすることができず、フィルターを併用することもできません。1インチ以下クラスのセンサーサイズのカメラであればさほど問題はないと言えますが、4/3(フォーサーズ)以上のセンサーサイズのカメラでは決して無視できない問題と言えます。
●ドロップインフィルターアダプター・AD19.4は、「フランジバック」と「フィルター使用」という2つの問題を同時に解決することが可能な専用アダプターとなっています。
ドロップインフィルターアダプター・AD19.4 for RASA8 のセット内容 |
●本製品には以下のパーツが含まれます。 〇AD19.4(アダプター本体) 〇female M42 TR(テーパーリング) 〇ステンレススペーサー T=0.1mm 〇ステンレススペーサー T=0.2mm
●本製品は、別売のIDASドロップインフィルターDiシリーズ各種を組み合わせて使用します。 |
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ドロップインフィルターアダプター・AD19.4 for RASA8 の接続概要 |
1. ●RASA8に標準付属の「42mmカメラアダプター」を使用し、AD19.4(本体)を装着します。
2. ●female M42 TR(テーパーリング)をカメラに装着します。 3. ●AD19.4本体にカメラを装着します。
4. ●別売のIDASドロップインフィルターDiシリーズ各種をAD19.4に装着します。
〇フィルターを使用しない場合でも、正しいフランジバックを維持するため、別売のODW Di(光路調整用クリアフィルター)のご使用を推奨いたします。
〇female M42 TR(テーパーリング)には、別売のIDAS ZFシリーズ各種フィルターを1枚装着することができます。 ●例えば、
ベースフィルターとして、赤外カット効果の
あるNGS-1・ZFなどをfemale M42 TR側に、
ネビュラーブースターフィルターとして、NB4-PMなどをドロップインフィルター側にセットして使用するなど、様々な効果を狙ったフィルターワークが可能になります。
※この場合(ZFフィルター追加時)、焦点位置が約0.3mm後退しますので、本製品に付属の「ステンレススペーサー」を使用して微調整を行います。 |
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●接続可能なカメラのサイズ(直径)がRASA8の補正レンズ直径よりも小さいため、中央遮蔽の影響はありませんが、カメラに接続する各種ケーブルの取り回しには注意が必要です。 ●光路長による制限で、本製品は極めてロープロフィール設計のため、ドロップインフィルターの装着・抜去には最新の注意が必要です。(フード状になっている補正版セルの構造上、ドロップインフィルターの引出しがし難くなっています。取り落としなどにご注意ください。) |
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