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ユニテック(Unitec) 赤道儀・架台
ユニテック SWAT-350V-spec
東西偏荷重に着目した新世代のPEC搭載
極まる追尾精度でノータッチ撮影の可能性が広がる
●「V-spec」はSWAT-310/350をベースに追尾精度を向上させた特別仕様です。スタンダード仕様のピリオディックモーションは±7″前後ですが、V-specにはPEC(Periodic Error Correctionの略 )を搭載して、約20%精度アップし、なんと±5.5″前後まで向上させました。荷重方向限定で±4.5″前後とさらに精度を向上させるスペシャルモードも搭載。これまでのポータブル赤道儀のイメージを打ち破る画期的な製品となっています。下に焦点距離450mm、ノータッチ追尾5分露出の作例を掲載していますので、その追尾精度の高さをぜひご覧ください。(作例は緯度が高いため5分露出が成功していますが、赤道に近づくと露出時間の調整が必要になる可能性があります。)
●一般的な赤道儀は、その構成構造上、東側偏荷重の方が安定した追尾が可能です。そのため通常のPEC制御は東側偏荷重で設定されているため、西側偏荷重時には東側より追尾精度が劣ることがあります。これは東西の偏荷重時のPモーションが異なるためにおこる現象で、完全に一致させるのは現在の機械加工精度では不可能といえるでしょう。特に東と西でPモーションが逆位相だったときは、東側のモーションで補正してしてしまうと、西側偏荷重になったときに、元のモーションに加算されてしまうため、PEC補正する前より追尾精度が悪化してしまう現象がおきます。通常、北半球では西側偏荷重での運用はおすすめしてませんが、このギア当たり面は南半球での推奨方向になるため、疎かにはできません。V-specは、ウォームネジ選別の初期計測でPEC適性を判断。西側偏荷重時が悪化してしまうウォームネジをこの段階で排除しています。さらに東西両方向の偏荷重データを不揮発メモリに記憶することで、どちらでも高精度を発揮するバランスが取れたモード(ノーマル起動)や、東西それぞれの偏荷重方向に特化したPEC駆動(スペシャルモード)を起動時に選択することができます。その結果、スペシャルモードでは±4.5″前後という驚異的な追尾精度を達成。ポータブル赤道儀とは思えない高精度追尾を実現しています。
●このようにV-specは従来のPECとはひと味違った仕様となっています。もちろん、PEC設定は出荷前にメーカーにて行っていますので、ユーザーはPECを意識することなくお使いいただけます。
▼SWAT-310/350ディティール(基本仕様/V-spec共通)
▼SWATシリーズのウォームホイール径とPモーションについて
SWATシリーズのウォームホイールには、一般的な小型赤道儀よりもかなり大きなサイズのホイールを採用しています。ウォームホイールの直径と歯数はピリオディックモーションに直結する大切な要素となります。同じ加工精度なら、直径が大きく、かつ歯数が多いほど、Pモーションは向上していきます。サイズと歯数から、Pモーションを計算でも求められるほどです。
図の左は、一般的な小型赤道儀のウォームホイールで直径73mm、歯数144枚。真ん中がSWAT-200の直径85mm、歯数168枚です。右はSWAT-300/350用ですが、モジュール0.5、直径106mm、歯数210枚の大きなウォームホイールを使っています。 赤道儀の追尾精度は、機械加工の精度が同じであればウォームホイールの直径と歯数に比例して精度が良くなることは書きましたが、SWAT-300/350は歯数210枚のウォームホイールなので一般的な小型赤道儀の144枚に対して(あくまでも加工精度が同じ場合ですが)46%精度が向上し、弊社のSWAT-200に対して25%精度が向上する計算になります。 ウォームホイールが大きくなると、ウォームネジや伝達ギヤなどにかかるプレッシャーは反比例して軽減されるので、実際にはSWAT-300/350の追尾精度は、SWAT-200に対して30%以上も向上しています。SWAT-200はおよそ±10秒角程度のピリオディックモーション(ギヤの精度不良による周期的な追尾エラー)に対して±7秒角という大型赤道儀以上の極めて優秀な精度を実現しました。 ピリオディックモーションについては、ユーザーには測定が難しかった時代には「あり得ないような良いデータ」が発表されていたものです。現在でも「言った者勝ち」のように良いデータが喧伝される場合があるようですが、大手メーカーはピリオディックモーションのデータを公開しないようになっていますね。しかし、写真撮影用のポータブル赤道儀はデータを発表しないわけにもいきません。SWAT-200のピリオディックモーションは±10秒角前後、SWAT-300/350のピリオディックモーションは、一般的に300mm望遠レンズの許容範囲と言われる±7秒角前後を達成しています。また、個々の機種での偏りが少なくなるように入念なエイジング調整を施してから出荷しております。 ※ウォームネジとウォームホイールのバックラッシュについてですが、ある程度のバックラッシュを設けた方が追尾精度が向上します。SWATシリーズは追尾精度最優先ですので、わずかですがバックラッシュを付ける方向で調整を行なっております。 主な仕様
システムアップも可能な星野写真撮影用小型赤道儀・ユニテック SWATシリーズ
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