●
FSQ-85EDは、コンパクト機にふさわしい光学系を念頭に置いて企画・設計し、画面中心からφ20mmほどまでは上位機種のFSQ-106EDを上回る高性能ですが、φ44mm (35mmの四隅)では約30ミクロンと平坦性はやや劣ります。発売当時はAPSサイズのデジタル一眼レフカメラや、フォーサーズよりもチップサイズの小さな冷却CCDカメラが主流だったため、必要十分な光学設計といえました。
●ところが、デジタルデバイスの普及と低価格化により、最近はフルサイズ以上のデジタルカメラやCCD/CMOSカメラで撮像するユーザーが増え、このクラスの口径でもペッツバールタイプの性格である、周辺の非点収差が目に付くようになってきました。
●フラットナー1.01×を使用することで、主焦点での軽い像面湾曲と非点収差をフルサイズの範囲までほぼ完全に補正し、フラットな像面になります。焦点距離は若干伸びて455mm f/5.4になりますが、FSQ-85EDならではの中心像のシャープさがフルサイズ周辺まで続き、イメージサークルは小さいですがFSQ-106EDに引けを取らないシャープな光学系にアップグレードできます。
●現行仕様の
FSQ-85EDPとの接続には追加アクセサリーは不要です。（鏡筒標準付属品だけで接続可能です。）
●旧仕様の
FSQ-85EDとの接続には、別売の
カメラ回転装置（TSA-102用）と
フィルターボックス補助リング（TSA-102用）が必要になります。（詳細は下記システムチャートをご参照ください。）
