■当製品は、ユーザー様のご使用状況に応じて"必要なパーツを組み合わせて使用"する必要があります。
ご使用状況ごとの組み合わせ詳細は下記をご参照ください。
■1)フィルターを使用しない場合
使用するパーツの合計光路長が、Canon EOSシリーズのボディー内フランジバック量44mmと同じになるようにパーツを組み合わせます。
QHY-CCD 020087 M54 Back Focus Adjustment Componentsセット中の、
020065(0.5mm)+ 020068(3mm)
の2枚だけを使用することで、使用するパーツの合計光路長が44mmとなります。
■2)フィルターを併用する場合
セット中の"02055 2Inch Filter Holder"に、各社M48φフィルターを装着して使用する場合、フィルターの基板厚(ガラスの厚み)に応じてピント位置が後退するため(光路長が伸びるため)厳密には微調整をする必要があります。
具体的には、"フィルターの基板厚(mm)×0.3程度"光路長を伸ばす必要があります。一般的な天体撮影用のフィルターは、ガラス基盤厚:2〜3mmで製作されていますので、0.6mm〜0.9mm程度光路長を伸ばす必要があることになります。
しかしながら、
・光路長の最少調整単位は「0.5mm」
・QHY-CCDのカメラ本体自体が「センサー位置までの製造(組立)誤差をプラスマイナス0.5mmまで許容」している。
という点を加味すると、
・使用するフィルターの基板厚: < 2.5mm程度、使用枚数:1枚 であれば、0.5mm延長。
・使用するフィルターの基板厚: 2.5mm < 3mm程度、使用枚数:1枚 であれば、1.0mm延長。
程度の調整で実用上は問題ないかと判断しています。カメラ本体のセンサー位置までの製造(組立)誤差や、各パーツの製作誤差の積み重ねによって、明らかに撮影画像に影響が出てしまっていると判断できる場合は、ユーザー様にてフランジバック量の調整をお願いいたします。
また、「2枚以上のフィルターをスタックして(重ねて)使用」する場合は、枚数(ガラス基盤厚の合計)に応じたフランジバック調整をする必要があります。
■各社天体望遠鏡に"レデューサーやフラットナー等の補正レンズ"を併用した撮影システムで使用する場合
各望遠鏡メーカーの撮影システム(カメラマウントはEOS用で)ご用意いただければ、上記と同様に接続すればOKです。
(各望遠鏡メーカーの撮影システムは、各メーカー毎のシステムチャートでご確認ください。)